トシーゾです。
今回は以前このブログでインタビューさせていただいた皆川暢二(ミナガワヨウジ)さんの続報です。
【過去記事】俳優、映像プロデュース、自転車旅と三足の草鞋を履いて活動中の皆川暢二さんにインタビュー
melancholicが東京国際映画祭で監督賞受賞
以前、このブログでご紹介した皆川暢二さんが出演&プロデュースした映画「melancholic」が第31回東京国際映画祭スプラッシュ部門にて監督賞を受賞しました。

東京国際映画祭スプラッシュ部門についてはオフィシャルサイトで下記のように説明されています。
日本映画スプラッシュ
Japanese Cinema Splash
海外への飛躍を強く意識した部門。活況を呈する日本のインディペンデント映画から、とりわけ個性が強く、独創性とチャレンジ精神に溢れる作品を監督のキャリアを問わず紹介します。出品作品は、海外から招聘する国際映画祭プログラマーやプレス、バイヤーに積極的に紹介されます。 【東京国際映画祭】オフィシャルサイトより
国内のみならず、海外のプレスやバイヤーなどにも紹介されるんですね。
さすがは東京国際映画祭出品作品、と言ったところでしょうか。
そもそもアジアでも最大級の国際映画祭である「東京国際映画祭」で作品が上映されるだけでも充分に素晴らしいことです。
それが監督賞受賞ですからね。これは尋常じゃないですよ!
今回のスプラッシュ部門監督賞受賞に関して、皆川暢二さんからメッセージをいただきました。
皆川暢二さんから監督賞受賞のメッセージ
贅沢だと思われるかもしれませんが、
勿論、監督賞でもみんな喜んでくれましたが。笑

いや~東京国際映画祭の監督賞でも満足しきらないなんて、どこまでも上を目指す方のようです。
頼もしいですね。
監督賞を受賞した「merancholic」について
今回第31回東京国際映画祭スプラッシュ部門で監督賞を受賞した「merancholic」のストーリーは下記の通りです。
名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公・和彦。ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合と出会ったのをきっかけに、その銭湯で働くこととなる。そして和彦は、その銭湯が閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本は殺し屋であることが明らかになり…。
東京国際映画祭オフィシャルサイト「merancholic」紹介ページより
と、こんな感じでストーリーが展開していき、事態はどんどんと深刻さを増していくのですが、主人公の冴えなさによるコメディ要素とヒロインとおりなす恋愛模様によって緊張が緩和されます。
この「緊張」と「緩和」のバランスが絶妙なので、「殺人」というシリアスな内容を扱った映画であるにも関わらず、誰で楽しむことができるエンターテイメント作品として仕上がっています。
この映画はサスペンス、アクション、コメディ、恋愛、と様々なジャンルの要素がごく自然に同居しているので、人から映画のジャンルを聞かれたときに何と言っていいかヒジョ~に困るんですよね(笑)
ここまで多様な要素をうまく詰め込まれた映画はこれまで見たことがありません。
脚本・監督・編集を務められた田中征爾さんは天才ですよ。
僕が映画を見終わった後の衝撃と感動は相当のものでした。
これまでに見た映画の中でも間違いなくベスト3に入ります。
そして皆川さんをはじめ、俳優陣達の演技も圧巻です。
こういう素晴らしい映画というのは高レベルの出演者とスタッフ全員が心を一つにして全力を出し切り、その結束の先に「全力以上の何か」が産まれる奇跡のようなものなのでしょう。
今回の監督賞受賞は僕にとっても非常に喜ばしいかぎりです。
これから皆川暢二さんは「melancholic」の一般上映と新作映画製作に向けて奮闘されるようです。
一般上映に向けて動き出すだけでも相当大変なはずなのに新作映画製作に向けても同時進行ですから、めちゃめちゃストイックかつアグレッシブですね。
このブログでは皆川暢二さんの奮闘を引き続き応援していきます。
皆川暢二さんの活動が気になった方はinstaramとtwittarをチェックしてみて下さいね!
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「melancholic」キャスト一覧
監督/脚本/編集:田中征爾
出演:皆川暢二、磯崎義知、吉田芽吹、羽田真 、矢田政伸 、浜谷康幸、
ステファニー・アリエン、大久保裕太、山下ケイジ、新海ひろ子、蒲池貴範、他
撮影:髙橋亮
録音:宋晋瑞、でまちさき、衛藤 なな
プロデューサー:皆川暢二