今回はモータースポーツ(フォーミュラカー)の漫画で青年誌の連載を目指している中永圭信さんにインタビューしました。
中永圭信さんにインタビュー

出身地は福井県です。現在は東京で漫画作品のアシスタントをしています。
夢は青年誌でモータースポーツの漫画を連載することです。
好きな漫画はNARUTO、Capeta、リクドウ、ZETMAN、バクマンです。
趣味は洋楽を聴くこと、サイクリング、モータースポーツ観戦、コーヒーを淹れて飲むことです。
よろしくお願いします。
中永さんはいつごろから漫画を描き始めたのでしょうか?
小学生~高校卒業まで
中学校3年の時に初めて訪れたジャンプフェスタにて、その場に展示されていた名だたる先生方の生原稿を目にし、さらに、その周りにいる身動きが取れなくなるほど数多くのお客さんが押し寄せていたこともあり、すべての人々をくぎ付けにする魅力が漫画家の力にはあるのだと感銘を受け、憧れ、いつか自分の作品がここに展示されることを夢見て漫画家を志すことを意識し始めました。
今でもあの光景は忘れもしません。衝撃的でした。
ただこの当時はまだ本気で漫画家は目指してはおらず、建築家になりたいと思っていました。
それがなぜ、漫画家を目指すようになったのでしょうか?
高校入学当初、教室で自己紹介がありまして、そこで自分がF1が好きだと発言をしたところ、その友人から声をかけられ、同じF1好きと言うことで意気投合しました。
彼もまた根っからのモータースポーツファンであり、特にF1についてその当時興味を持ち始めて間もないのであまり詳しい情報を僕は知らなかったのですが、その友人から伝説のF1ドライバーであるアイルトン・セナや彼の絶対的ライバルのアラン・プロスト、今や誰もが一度は聞いたことがあるであろう皇帝ミハエル・シューマッハなど歴史に残るドライバーの名前やレースの基礎や知識を教えてもらいました。
そして度々週末に開催されるグランプリの情報共有もしましたね。
本当にF1にどハマリでした。
もう一人はどのような友人だったのでしょうか?
その友人は美大志望だったのですが、漫画も好きで会話する機会が多くあり、
あの頃は自分の絵が上手い、
そして高校最後の文化祭が開かれた時、また彼と漫画について長い時間話していたのですが、
ここでさらに拍車をかけるように漫画家への意識は加速していきました。その後、

高校卒業後
高校卒業後はどのような進路だったのでしょうか?
でも反対されても漫画家を目指したいと思い、高校卒業後は専門学校の漫画コースに2年通いました。
3作目を持ち込んだ時に「今はやりの絵ではないし、キャラクターにも共感が得られない。あきらめたほうがいい。」と言われ心が折れてしまい、しばらくネームしかかけませんでした。
卒業後数か月してアシスタントの仕事を始めることができました。
相当大変ですよね?
アシスタントの仕事は朝10時から日が明けて3時くらいまでです。
仕事が終わってそのまま寝て起きて、また仕事をする感じですね。
アシスタントを始めた当初はそれほどでもないのですが、続けるにつれて求められるレベルもどんどんと上がっていき、自分の力量以上のものを求められるようになってきます。
描いた背景などのリテイク(やり直し)は先生の判断になります。
まだアシスタントを始めて1年目の頃はこのリテイクになると精神
しかしここで自分に実力は無いと自己否定を始めその挙句に仕事場を辞めてしまっても成長すること
でも先生はもっと大変です。連載中は休む時間なんてないですね。

今後の目標とアシスタントを目指す人へアドバイス
そんな大変な世界であるとわかっていても、漫画家を目指されるんですね。
当初のお話で夢は「青年誌で漫画を連載すること」ということでしたが、なぜ「青年誌」で連載したいのでしょうか?
常に命掛けの危険と隣り合わせな時速300kmを超えた限界以上のレースバトル。
情熱的なドライバー同士の荒々しい闘いや、日本だけではない国際的な部分、外国人特有の性格や趣味思考、文化、戦略も描きたいのですが、それを踏まえるとやはり少年誌向けの内容ではないと感じました。
では最後に中永さんのアシスタントの経験から、これからアシスタントへ目指す方へアドバイスをお願します。
プライベートで街や観光地へ出かけた際は、その場にいる通行人や観光客の何気ない動きや、日照時間によって異なる建物や自然物の影のつき方など、あらゆる風景を写真で撮っておくと後々資料として背景に使えるのでオススメです。
限られた短い時間の中で要望に応えるべく、自分の腑に落ちる、
いざ、、アシスタントになれば、心身ともにキツイ時もあるかと思いますが、それでもあきらめないで続けていただければと思います。

インタビューを終えて
以上、中永圭信さんのインタビューでした。
漫画家やアシスタントのお仕事はつくづく過酷ですね。
単純に「好き」なだけで続けていける仕事ではないように思います。
中永さんのお話を伺い、それは「覚悟」のようなものであると感じました。
漫画を趣味で描いている段階であれば楽しめるだけの量を描けばいいですが、連載となると時間、プレッシャー、体力など、あらゆる面で常に限界まで仕事をしている方がほとんどでしょうからね。
中永さんの漫画に対する姿勢からも、この「覚悟」が感じられます。
素晴らしい友人たちや青年誌の編集の方との出会いが、漫画に対する「覚悟」を中永さんにもたらしたように思います。
この「出会い」の大切さを今回のインタビューを通してあらためて感じました。
そしてSNSも出会いの一つです。
中永さんが気になったかたは是非フォローしてみて下さい。中永さんから良い刺激が得られると思いますよ。
この「DREAMS 夢を応援するブログ」では今後も中永圭信さんの「青年誌でモータースポーツの漫画を連載する」という夢を応援していきます。
