浦安南高校野球部 元主将の湯原 諒(ゆはら りょう)さんにインタビューしました。
湯原 諒さんは千葉-甲子園間をママチャリで往復して「ママチャリ球児」として新聞に掲載されるほど話題になったこともあります。
そんな湯原 諒さんは現在高校3年生ですが、新たなる「とんでもない目標」ができたようです。
それではインタビュー記事をどうぞ。
Contents
浦安南高校 野球部元主将の湯原 諒さんにインタビュー
高校1年生時 やる気がない球児が熱血球児へ
野球部では甲子園出場を目指してたんですか?
時は満ちた。
甲子園に行くという目標が捨てきれず、面白そうだからママチャリで甲子園を目指すことにした。
往復1100キロ以上、準備は完璧。InstagramかTwitterで近況報告をします。2.3日途切れたら死んだと思ってください。それが僕の寿命です。
応援よろしく!#湯原チャレンジ #甲子園 pic.twitter.com/JIpDlCRT6a— 湯原 諒 Ryo Yuhara 🔥東大受験🔥 (@Ryo_Yuhara) August 10, 2018
ママチャリで甲子園へ出発する時のツイート
みんなあまり部活に出てなかったですし。
それまでは練習場も草がぼうぼうに生えてて全然まともに練習できる環境じゃなかったんですが、それを監督は毎朝1人でグラウンド整備をしていて、その姿を見ているうちに「この人なら信用ができる!」って思って。
それからはあまり参加していなかった部員たちも説得して、グラウンド整備をみんなでやるようになりました。3月には2トンの黒土も入れました。

高校2年生時代
僕らが2年生に上がったときに1年生が6人入部してくれてようやくギリギリ試合ができるようになって。来た瞬間2年生はバカ騒ぎするくらいメッチャ喜んだんですよ。
僕は2年生になったときに野球部の主将に任命されました。任命時に僕は「自分が率先してなんでもやる。」「マイナス思考のことは絶対に言わない。」って決めました。
グラウンドも2年生が率先して整備するようにしたりして。
それからみんなで白鳥監督の指導のもと一生懸命練習して強豪校の私学に練習試合で3連勝したんです。そしたら東スポに「野球版スクール☆ウォーズ」って取り上げられて。
試合に勝った相手の選手たちはこれまでもずっと積みかさねて練習してきたわけで。
そこにこれから勝つためには相手の2倍も3倍も努力しないと絶対に勝てないと思って。
体もデカくしようと思って。もともと50kgだったのを高1の冬から高2の夏の大会までに鍛えて7~8kgくらいデカくしてたんですけど。
そこからさら毎日鍛えて、ごはんもメッチャ食べて。学校の休み時間とかにも砂糖を摂取したりして。最終的に75kgまで増量しました。
これまで浦安南は毎回のようにコールド負けで。そもそも1~2年生のみで戦う新人戦に出れること自体がこれまではほとんどないことで。
最終回になってから急にストライクが入らなくなって。ファーボールも出しまくって、押し出しもあったと思うんですけど、最後にはフライのエラーでサヨナラ負けでした。
肩はぶっ壊れてても、ここで休んでたら周りの他の選手に一歩先を行かれる恐怖とかもあって。
痛くても意地でもウェイトをやったり、振れればバットも振って、飯もたくさん食って、とにかく死に物狂いでやって。
監督がトレーナーの資格もある人なんですけど、肩をマッサージしてもらったり、肩をほぐすトレーニングをやってたりしたら、一応ボールは投げれるくらいには治りました。
それからはピッチャーをやることはなくなったんですけど、打者として続けることになりました。
僕は最終的に気持ちだと思っているんです。試合に負けるっていうのは試合に勝ちたい気持ちが負けているからだと。練習をどれだけ真剣に取り組むかってのも気持ち次第ですし。
チームの雰囲気とかどうにかしないといけないと思っていて。「どうせ俺たちじゃ勝てないだろ。」って思ってこんでいる。違うだろ!と。
やるからには勝たなきゃいけない。相手は強豪校で体も大きくて設備も整っているかもしれないけど、同じ年齢で同じ人間で勝てないわけがない。勝てないなら相手の何倍もやっていかなきゃいけない!そういう気持ちを持ってもらえるようにメンタルトレーニングに取り組んでいました。
それから「楽しもう」ってことも沢山言いました。野球はもともと遊びなわけですから。上下関係を厳しくしたりしたら後輩たちも楽しく野球ができないですし。
何事もまずは先輩たちが率先してやるようにしてましたね。そういう姿勢を監督が見せてくれましたから。
1年生はただイキイキとやってほしいと思ってました。そして1年生が2年生になったときにやってくれれば良いかなと。

高校3年生時 夏の大会と千葉~甲子園ママチャリ旅
クジで決まったときはみんなガックリ来してましたね。
そこで「ここまで」「浦安南は千葉県の底辺高と思われているわけだから絶対に油断してくる。仮に油断してこなかったとしてもこっちはベストを尽くして楽しむだけだからこのままいけば何も問題がない。
夏の大会でベストを尽くすために、今ベストを尽くそう!」という話をして。
それからはみんなも一つにまとまって。
大会の1週間前にはスマホでモチベーションムービーを作って試合前にムービーをみんなで見て「番狂わせを起こそう!」という話をして。
試合ではベンチワークも部員全員が最高にやることができて。
ただのフライ取っただけでもガッツポーズをしてチーム全体を盛り上げたりして。
それで試合に勝つことができました!それで校歌を歌えることになって。
僕たちは練習の時にサイキングアップもかねて校歌の練習もしていたんです。校歌の練習ではみんなで熱唱して。ずーっと試合に勝って校歌を歌いてぇなぁって言ってて。
それがようやく叶って。公式戦初勝利だったんで、試合に勝って校歌を歌うのも初めてでした。
うれしくて熱唱しすぎてみんな伴奏が聴こえてなくて。速く歌い過ぎて歌い終わったときにはまだ伴奏が続いてて。
あわててまた続きから歌い始めました(笑)
※サイキングアップ=興奮状態を人為的に引き起こす技法。心と体が動きやすい状態を作るために行われる。
一生忘れられないですね。

途中から高速道路を降りて下道をいったんですけど下道でも事故があってすごい混んでいて。
試合時間を過ぎちゃうと敗戦になんで、電話で話して待ってはもらえたんですけど、バスを降りて電車で行って。
試合時間をかなり時間を過ぎてたんでアップをまともにできずに試合開始して。
結局はコールド負けでした。
本当に残念でしたが物語的にそうできてたんだと思います。
ママチャリ球児、甲子園へ
なぜ甲子園までママチャリで行こうと思ったんですか?
その時は何も目標が無かったんで、すごい厳しいのはわかってたんですけど。自分を追い込むのは好きだし何か目標が欲しかったんだと思います。
お金もそれほど余裕はなかったと思うんですけど、宿とかはどうされてたんですか?
いよいよだ。
今を最高に楽しめ。 pic.twitter.com/RfvniNDOHM— 湯原 諒 Ryo Yuhara 🔥東大受験🔥 (@Ryo_Yuhara) August 9, 2018
2回目は鈴鹿峠の手前の関宿のあたりでチューブが破裂したんですけど、1kmくらいのところに自転車屋があって、格安で修理してもらえました。
東海道五十三次47番目の関宿で修理してもらいました。凄く優しい人で関宿をかるく案内もしてもらいました。関宿は五十三次の中でも古い建物が数多く残ってる場所だそうで,すんごくいい場所でした。パンクしてくれてありがとう!#湯原チャレンジ #甲子園 #関宿 #東海道五十三次 pic.twitter.com/S3dRrrSJWw
— 湯原 諒 Ryo Yuhara 🔥東大受験🔥 (@Ryo_Yuhara) August 13, 2018
たくさんの人々に出会い、助けられた旅だったようです。
5日目にして甲子園に来れました。甲子園でも沢山の人に声をかけていただき写真もたくさん撮りました。取材も受けました。甲子園の迫力に圧倒されましたが本当に楽しめた1日でした。ありがとうございました。#湯原チャレンジ #甲子園 pic.twitter.com/0xwD86uR9W
— 湯原 諒 Ryo Yuhara 🔥東大受験🔥 (@Ryo_Yuhara) August 14, 2018
甲子園到着時のツイート

家,学校に帰りました。沢山の人と出会い助けられ応援されてこの13日間最高に楽しくてワクワクする日々を過ごせました。人生観が変わって本当にいままで狭い視野の中で生きてたんだと実感しました。本当にありがとうございました!
次は何しようかな?#湯原チャレンジ #甲子園 pic.twitter.com/3lF8qhjy5G— 湯原 諒 Ryo Yuhara 🔥東大受験🔥 (@Ryo_Yuhara) August 22, 2018
千葉~甲子園往復ママチャリ旅から帰宅時のツイート
湯原さんの今後の夢と目標について
その後もさまざまなことに挑戦していきます。
今の僕は沢山の人の支えられて今の自分がいます。だから全ての人に感謝しています。この感謝の心を返すため、多くの人々に貢献できる人物でありたいです。
そして将来の夢は自分の学校を作ることです。
学校を作る際は白鳥監督から湯原さんが引き継いだ志を、さらに次世代へ伝える学校を作っていただきたいです。
では最後に、読者へメッセージをお願いします。

湯原 諒さんのインタビューを終えて
湯原 諒さんの言葉には勢いと力強さがこもっていました。一言で言えば熱血。挑戦者達を応援しているこのブログですが、なんだか僕のほうが元気をもらっちゃいました。
彼のこの熱量は感染力があるんですよ。熱血だけど愛嬌があって楽しもうとする姿勢が、周りの人々を巻き込む原動力になっているのかもしれません。
そして湯原さんたち浦安南高の球児たちを覚醒させた白鳥監督も素晴らしい指導者ですね。湯原さんのお話にもありましたが白鳥監督の「背中で語る。まずは自分が行動する。」その姿勢。
湯原さんに「人々に貢献できる人間でありたい。」と思わせたのは白鳥監督のその姿勢に感化されたものでしょうからね。

インタビューの最後のお話にもありましたが湯原 諒さんは現在「東大合格」を目指して猛勉強中です。
1年間浪人して大学受験界の甲子園,東京大学合格を目指す。
偏差値37の公立高校からの下剋上受験
馬鹿でも変われる事を証明してやる。
勉強についてなんでもアドバイスよろしくお願いします。スポンジのように吸収して成長します!#湯原チャレンジ #下剋上https://t.co/gnJpT3HqVA @YouTube pic.twitter.com/rqZdQw71b9
— 湯原 諒 Ryo Yuhara 🔥東大受験🔥 (@Ryo_Yuhara) December 2, 2018
最難関ですからねぇ。普通に考えたら「無理だろ!」って感じですよ。奇跡でも起こさないと到底不可能です。
「東大とか、とりあえず言っとけば面白いとか思ってんじゃないのぉ?」なんて思う方もいるかもしれません。
でもね。湯原さんの場合、言ってることが全部ガチなんですよ。
僕、しばらくは「本気と書いてユハラ リョウ」って読んじゃうんじゃないかな。それくらい一般的な枠組みでは捉えられない常識外の器を持った漢なんです。
「奇跡」を信じる価値、充分にありますよぉ。
ツイッターでも多くの方々が湯原 諒さんを応援しています。湯原さんを応援してみたくなったならツイッターをチェックしてみてください。
またインスタグラムでは元気が出る画像を日々アップされています。湯原 諒さんの元気をわけてもらえるんでこちらも要チェックですよ。
この「DREAMS 夢を応援するブログ」では湯原 諒さんの夢を応援していきます。
湯原 諒さんのことが気になっちゃったあなたもご一緒に、応援よろしくお願いします。