あなたは今、幸福ですか?
この質問に心からの「はい」を言えますか?
もし言えないとしたらなぜですか?
そもそも幸せって何ですか?
なぜ自分を幸福と認めることができないのでしょうか?
最近読んだ本で、
- 幸福の定義
- どうやったら人は幸福になれるのか
という話題があったので、それについて書いていこうと思う。
幸福とは
幸福は、常に変わり続けるものである。
決して幸福の正解はない。
ただ唯一言えるのは幸福は心の平安であるということ。
何らかの欲望が強くなくすべて満たされている状態。
つまり幸福は親から受け継ぐものでも、自ら選択するものでもない。
幸福になる、つまり心の平安を取り戻すことができる。そのスキルを持つこと自体が幸福である。
心は、体や考え方が変化すると同時にそれも変化していく。
その心が変われば幸福の定義も変わっていく。
心に穴が開いている状態だと幸福とは言えない。
人生に何かが欠けているという感覚がなくなったときに幸福がやってくる。
その幸福を招くのはスキルである。
幸福を招くためのスキル
幸福を招くことができる。誰もが。
まず今この瞬間を生きられているというのは非常に幸福なことである。
ものすごく小さい確率で生まれてきて日々生きることができている。
その事実こそが幸福そのものである。
事実を受け入れるところから幸福が始まる。
現実は常にニュートラルでしかない。
その状態をどう受け取るか個人に委ねられたスキルである。
そしてその状態に対してどんな反応をするかも自分次第である。
にわかに信じがたいが、感情を左右するのも外的要因ではない。
あくまでも自分の捉え方である。
これはつまり、外的要因にて何らか自分に影響が与えられたとき、それをどう受け取るかということにほかならない。
一つの事象が起きたとしても受け取り手によっては、それを良いと捉える人もいれば、それを悪いと捉える人もいる。
だから常に現実はニュートラルである。
そして幸福をスキルによって招くこともできる。
欲望から自分を切り離せ
「欲望は、欲しいものを手に入れるまで『私は不幸でいます』と自分と契約しているようなものである」
これは、シリコンバレーの思想家、ナヴァル・ラヴィカントの言葉だ。 この言葉を聞いたとき、ハッとした。
僕たちは無意識のうちに、この「不幸になる契約」を大量に結んでしまっているのではないか。
- 年収が〇〇万円になるまで、私は満たされない。
- フォロワーが〇〇人になるまで、私は認められない。
- 理想のパートナーに出会うまで、私は幸せになれない。
決して欲望を持つことが悪いわけではない。 ただ、強い欲望を持つということは、裏を返せば「今のままではダメだ」と、現在の自分を否定し続けていることに他ならない。
これではいつまで経っても、心の平安=幸福は訪れない。
隣の芝生は永遠に青い
偉そうなことを書いているが、正直に言おう。 僕自身、この「欲望」と「比較」の罠にしょっちゅうハマっている。
僕には、起業して毎日とにかく必死に働いている友人がいる。
彼は寝る間も惜しんで働き、リスクを背負い、成功を掴み取ろうとしている。
一方で、僕は今の会社のNo.2として、目の前の役割を全うしている。
ふとした瞬間に、比べてしまうのだ。
- 「あいつのように自分の城を持ったほうが幸せなんじゃないか?」
- 「もっともっとお金を稼いだほうがいいんじゃないか?」
- 「もしかして、もっといい暮らしがあるんじゃないか?」
「本当にこのままでいいのか?」
他者との比較。ないものねだり。 これが、僕の心をざわつかせる正体だ。
でも、いくら考えたって答えなんて出ない。 彼には彼の地獄と天国があり、僕には僕の地獄と天国がある。
どちらが幸せかなんて、死ぬまでわからない。
いや、死んでもわからない。 だったら、考えるだけ無駄だ。
比較して、勝手に落ち込んで、勝手に「今の自分は不幸だ」と契約を結ぶ。 そんな馬鹿げたことは、もうやめにしよう。
「空を見上げる」というスキル
じゃあ、どうすればいいのか。 答えはシンプルだ。
今、ここにあるものに気づくこと。
最近、ふとした瞬間に空を見上げることがある。 ただ、ぼーっと見上げるだけ。
「あぁ、空ってこんなに青いんだな」
そう思った瞬間、心がスッと軽くなる感覚がある。 これこそが、「幸福」の正体なんじゃないかと思う。
- サウナに入って「あ〜」と息を吐く瞬間。
- 仲間とくだらない話で笑い合っている瞬間。
そこには、「もっと欲しい」という欲望はない。 「あいつより優れていたい」という比較もない。
ただ、**「これでいい。これがいい」**という心の平安があるだけだ。
幸福とは、何かを達成した後にご褒美として与えられるトロフィーではない。 **「今、目の前にある青空を、美しいと感じられる能力」**のことだ。
やはり、幸福はスキルなのだ。
一回、足を止めてみよう
もし今、あなたが「幸せじゃない」と感じているなら。
何かが足りないからではない。 何かを追い求めすぎて、今を見失っているからかもしれない。
自分を不幸にする契約書を、一度ビリビリに破いてみよう。
そして、スマホを置いて、一回足を止めてみる。 そのまま、空を見上げてみてほしい。
そこにある「青さ」に気づけたなら、あなたはもう、幸福になるスキルを持っている。
