経営者は孤独である。
経営者でもない私が何をいうのか。
最近の最も大きな気づきであるがゆえに、ここに記そう。
これは、今の自分に対する自戒の念と、将来の自分や他にも迷う人に向けた日記である。
経営者が孤独を感じる要因
なぜ経営者は孤独を感じるのだろうか。
理由はさまざまだと思うが、私が感じたものをざっくばらんに記載する。
社員に理解されないこと
たとえば、会社を成長させたいと思って、会社を経営していて、
ビジョナリーカンパニー2 ~飛躍の法則~にもあるように「適切な人」をバスに乗せようとしても、必ずノイズになりかねないX理論的な人材も入ってくる。
(人を選ぶ技術が優れている場合であっても、一定数入ってくるだろう。)
その人材に対して、もちろんバスを降りてもらうこともできる。
しかし、会社の成長に合わせて、やることが増えれば、成長を望まない人についても、フォローをする必要もある。
この配慮を、経営者の理想にギャップが生まれる。
しかし、経営者の本当の理想や苦悩を理解する人は、なかなかいない。
もちろん、適切な人がバスに乗っていれば、孤独になる確率も低くなる。
それでも、社員を雇っている場合は、その人たちの人生を預かっていることになる。
その人生や毎日をより豊かにすることも、雇用をしている側の責務である。
その人生を良くするため、社会を良くするため、市場を生み出すため、にさまざまな行動をおこなっていく必要がある。
それが経営者としての使命なのである。
この内容を社員で理解している人はどのくらいいるのだろうか。
そして、その内容を伝えて、理解してくれる社員はどのくらいいるだろうか。
何をしても、社員に理解されないが故、孤独を感じるのである。
反論:自分の会社ではないのか?
経営者は、「自分が好きでで会社を設立しているのでは?」と反論もあるだろう。
もっともである。
しかし、一方で、「入社している社員も自分で会社を選んでいるのでは?」という反論も可能だ。
結局のところ、各人が自分の人生に責任を持っているだけという話に帰着するかもしれない。
周囲に理解されないこと
世の中には、圧倒的に「他責」「他力本願」の人の割合が多い。
内部にエンジンを持っておらず、自ら燃えることができない人の方が多い。
たとえば、居酒屋で起こる会社の人との集まりや、同窓会などで行う会話は以下のようなものだろう。
「マジで、無理な目標立てられて、ムカつくんだよな〜」
「うちの上司、言ってることコロコロ変わるんだよ。」
「昔、こんなことあったよな〜、懐かしいよね。楽しかったな〜」
誰もが聞いたことのあるような会話である。
別にこの会話が悪いとは言っていない。
ただし、もっと変えられることに目を向けようと思うのが、経営者。
こんな場所にたときに仮に
「上司の悪口ばっか言って、結局変えようとしていないのは自分じゃん」
「昔の話ばっかで、今後どうしていこうとか考えないわけ?」
と言いたくなる気持ちもあるが、言って仕舞えば空気も悪くなる。
そんな気持ちを理解されないが故に、周囲とは価値観が合わなくなる。
決して、どちらがいい、どちらが悪いという話ではない。
ただし、ここで行われるのが、人間関係の新陳代謝。
これによって、孤独化していく可能性があるのだ。
反論:周りの価値観に合わせようとしないから自業自得では?
これももっともな話である。
別に価値観を合わせようとはしていない。
もちろんのそんな時間を0にするというわけでもないが、より高みを目指す経営者にとって、価値観が変わっていき、周りとずれていくこと自体は、なんの問題もない話である。
孤独になっていく経営者は、むしろ高みを目指して成長を止めない人であり、優秀な経営者といえるかもしれない。
私の気づき
最近、齢27にして、会社の執行役員になりつつある。
全社の育成を考え、会社の売り上げを考え、会社をどのように進めていくかを深く考えるようになったことで気づいた。
もちろん起業家ではないから、「貪欲な気持ち」「劣等感によるとてつもないエネルギー」があるわけでもない。
しかし、「責任」にはめっぽう強い方である私は、なんとしてでも頑張ろうと食らいつく性質がある。
そのため、経営者ではないが、経営幹部候補として、人を引き上げ、会社を伸ばし、社会に貢献する組織を作らないといけない。
そのためには、いろんな施策も遂行する必要がある。
その中では、社員全員が納得しないこともあるだろう。
無理矢理でも遂行しなければいけないことも発生するだろう。
そんな孤独を感じる時に、この記事に立ち帰れるようにしよう。
孤独は、成長を感じている瞬間である。
反発は、革命が起こる予兆である。
批判は、新しい未来に対する嫉妬である。
そんなものは気にするな。
ただ、自分の信じる道に向かい、最高の未来のために、責務を全うするだけである。
孤独であることに、悲しみを覚えることはしょうがないが、その先にある未来を見据えて、頑張っていくことが今やるべきことである。
もし、孤独を感じる人がいるなら、私がそっと手を差し伸べることもしようと思う。
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