あなたに合ったマネジメントスタイルは何ですか?
あなたは、即座にこれを答えられますか?
別に答えはないと思います。
ただし!!
自分がどんな強みや特徴があって、部下がどんな状態モチベーションであって、というものが理解できており、その時々にあわせて、マネジメントができているのであれば。
時々、壁にぶつかったり、なんかうまくいかないなという時は、
一度問うてみると良いでしょう。
「自分が今行うべき、マネジメントスタイルは、なんだ?」
マネジメントスタイルについて
こんにちは! 27歳 年収1000万円サラリーマンです。
今回もマネジメントについて、お伝えしていきます!
そもそも、マネジメントスタイルとはなんぞや?というのが当初の私。
- 受けてきたマネジメントしか人に返すことができない。
- マネジメントをするリーダーに、リーダシップは必要なのか。
そんなことを考えていた。
マネジメントとリーダーシップの違いもわかっていない。
マネジメントには、型がありその通りにやることで、成果が出る。
そのように思っていた。
しかし、さまざまな本に出会い、部下をマネジメントする中でさまざまなマネジメントがあることに気づかされた。
では、マネジメントスタイルについて記述していこう。
①【専制型】と【民主型】と【放任型】
②ダニエル・ゴールマンの6つのリーダーシップ
それぞれのマネジメントスタイルは、いろんな観点で切り取っています。
まずは、①のリーダーシップについて切り取り、アウトプットしていきます。
クルト・レヴィンによる3つのリーダーシップ
社会心理学の父とも称される、「クルト・レヴィン」が提唱した3つのリーダーシップ。
ちなみに、クルト・レヴィンはドイツに生まれ、ベルリン大学にて教授をしていたが、ナチ党のユダヤ迫害の影響があり、アメリカに亡命したとのこと。
このクルト・レヴィンが提唱した、3つのタイプのリーダーシップについて詳しく記述していきましょう。
専制型リーダーシップ
これは、完全な管理、TOPダウンの構造だ。
短期的な成果を出す上では、かなり生産性の高いものとなる。
何から何まで決め、意思決定は全て、TOPないしは、リーダー他行うスタイルのマネジメント。
これは、納期が迫っていたり、緊急性があるもの、絶対に外せないものにおいては、効果が出る。
なぜなら、やり方まで、全て指定して部下にやらせるからである。
一方、短期的な成果になりやすく、長期的に部下の成長、会社の成長などを考える場合は、このマネジメント方法をお勧めしない。
なぜなら、部下に「考えさせる」ことがなくなるからである。
そのため、
・成長をさせたい。
・もっと自立した人材を育てたい
のような状況においては、別のマネジメント手法を取ると良いだろう。
民主型リーダーシップ
文字通り、民主的なリーダーシップである。
リーダーとメンバーの協調性、共同力などを用いて、率いていくリーダーシップである。
部下を慮り、みんなで進めていくため、「メンバーの自立性」や「メンバーの帰属意識」が高まる傾向にあります。
長期的にメンバーを成長させたいといった場合や、中長期プロジェクトなどで、時間に余裕がある時に、「育成」という観点であれば、非常に有効なリーダーシップと言えるでしょう。
一方、短期的に成果が欲しい、緊急的な意思決定が必要。と言った場合には、期待できない手法である。じっくり考えさせて意思決定するのではなく、即座の意思決定や行動が必要だからである。
前項でも記述した、「専制型リーダーシップ」と組み合わせて、うまく使い分けることが重要である。
放任型リーダーシップ
これは、意思決定や状況判断などに、リーダーが関与しないというモデルである。
- メンバーにリーダーレベルの意思決定をこなせる人物がいる
- リーダーの時間をそこに咲くことが重要でないため、メンバーに任せる
- メンバーに積極性がある
と言った場合にはかなり有効的な手法と言えるでしょう。
結局使い分け
もちろん、その人に合ったスタイルがあるはずだ。
比率はその人次第。
しかし、どれか100%だと絶対にうまくいかない。
状況の判断やメンバーの状況に応じて、うまく使い分けることが重要だろう。
「どれかだけ使う」ではなく、「すべて理解して使い分ける」が重要であることは念頭に入れておこう。
ダニエル・ゴールマンの6つのリーダーシップ
続いて、ダニエル・ゴールマンが提唱する6つのリーダーシップについての記述である。
ダニエル・ゴールマンは「EQ」などを提唱したことでも有名な、アメリカの心理学者である。
6つのリーダーシップは以下の通り
- ビジョン型リーダーシップ
- コーチ型リーダーシップ
- 関係重視型リーダーシップ
- 民主型リーダーシップ
- 実力型リーダーシップ
- 強制型リーダーシップ
順に見ていこう。
ビジョン型リーダーシップ
名前の通り「ビジョン」で人を引っ張っていくタイプ。
素敵な未来を語ったり、強い価値観や信念を持ち、人を動かす力を持っている人。
リーダーが引っ張っていく形として、各メンバーの自立性やモチベーションなどの向上にも繋がる。
強力な牽引性を持つため、「大きな組織改革」「方針変更」「革命」などが起きる時に使われると、非常に有効的である。
スティーブ・ジョブズはその最たる例で、革新的なアイディアと壮大なビジョンでチームを率いて、「iPhone」という革命的プロダクトを世に生み出した。
また、キングダムでいう「李信」もこれにあたる。
「天下の大将軍」になるというビジョンを魅力的に語り、行動していく姿に引っ張られ、飛信隊が大きく、強くなっていく。
コーチ型リーダーシップ
やり方の教育ではなく、メンバーと並走しながら、その人に合った道に進むことの手助けをしてくれるようなリーダー。
個々の成長を促したり、一人ひとりの特徴を活かしたりすることにって、進めていくタイプのため、ある程度、個人個人に主体性ややる気がある状態が望ましい。
また、コーチングには、時間がかかるという側面もある。
実践するには、相手の理解と自分のコーチングスキルが必要になってくる。正直そう容易くできるものではない。
関係性重視型リーダーシップ
メンバーや関係者と強い信頼関係を築いて、協調性を重んじて進めるリーダー。
心理的安全性が重視されている現代においては、非常に重要なリーダシップでもある。
集団の中での調整や総意をまとめることに長けていたり、利害関係を明確にしてから平和的に進めることが多い。
一方、「関係性 > 目標や成果」になりうることも懸念される。
実際に成果を出すためのリーダーシップのはずが、関係性を重視するあまり本末転倒にもなりかねない。
メンバーからのウケはいいが、幹部や上司からの見られ方はあまり良くないといったことにもなりかねないため、気をつけて使う必要がある。
民主型リーダーシップ
これは、前章のクルトレヴィンのリーダシップでも記述した、民主型のリーダーシップである。
皆の意見を聞きながらも先頭に立って率いていく、中長期的に育成などをしながら進めていくような仕事であれば、有効に使えるものである。
目線感を揃えられることも非常にメンバーにとっては、プラスなリーダーシップである。
一方、メンバーがある程度、主体性を持ち合わせていたり、スキルが一定ある組織を前提としているため、「全く育っていない」「あまり主体性やスキルがない」といった組織では発揮されないであろうリーダーシップである。
実力型リーダーシップ
自らが一番先頭に立って、実力を振りかざして邁進していくリーダー。
「トップ営業マンがマネージャーになる」というのがメタファである。
自分での実力でどんどん進めていき、その後をメンバーに必死について来させる。そんな姿を想像してもらえれば、想像に難くないだろう。
リーダーの人柄にもよるが、ワンマンチームに陥ることもあるので要注意。
キングダムでいうところの、「蒙武将軍」や「楊端和」といったところだろうか。
強制型リーダーシップ
これは、完全に君主制の政治などでも見られるような、リーダシップだ。
一人の人間に全権力があり完全トップダウンで推進する組織。強い意思決定力と強い遂行力が必要である。
短期的に成果を出すことやスピード重視で結果を出すことが求められる場合はかなり有効的ではあるが、一方、「人が育たない」「離脱が多い」「不満を漏らす声が多数」などの弊害もある。
民意ではなく、一声になるため、そのような傾向になるだろう。
過去の人物で言うと「織田信長」や「ヒトラー」などはそのようなリーダーだったのではないだろうか。
最後に
ここまで紹介してきた3つのリーダーシップと6つのリーダータイプは、どうだっただろうか。
自分にハマりそうなものもあれば、難しそうなものもある。
そんなものだろう。
決して、全てを必要とするわけではないし、状況に応じてはできないものもはっきする必要に駆られる。結局のところ、「自分のタイプ」 x 「環境、状況」で使い分けが必要ということである。
自分に合ったものを見つけるのも難しい可能性はあるが、実践あるのみ。
頭で考えていても結局はできないこともあるし、難しいと思っていても実は得意だった。というパターンもある。
百聞は一見にしかず、百考は一行にしかず。
実践に勝るものなし。ということで、いろんな意思決定と失敗を繰り返す中で人は成長していく。
私のそのうちの一人だった。
地道な努力とPDCAで成長していこう。
完読ありがとうございます。
コメント