最近、他部署の部下で、
「営業が苦手です」
「訪問して、人に提案することが苦手です」
と言っている人がいると聞いた。
それを聞いて、3年前の自分を思い出した。
実際に行っても、うまく話せない。
断られるのが怖い。
人に提案することに抵抗がある。
そんな思いを抱えていた自分と重ね合わせて、感じたことをここに記そう。
その人にも、伝えてあげようと思う。
もちろん、自分が誰よりも営業ができる「スーパートップ営業マン」ではないことは、先に布石を打っておく。
だから、「モノが売れるようになる」という内容ではなく、「営業の苦手意識がなくなる」という観点から観点から書き記してゆく。
営業を苦手と感じる理由
「営業苦手」
正直このような人は結構多いと思う。
「目的のためならどんなことでもやる!」という気持ちの人は、正直この記事は関係ない。
もし見ていたら、真っ先にこれを閉じて、もっと有益な情報を見るか、推しの動画でも見た方がいい人生になる。
ただ、もし少しでもその気持ちがある人には、少しでも届いて欲しいと思う。
理由1:そもそも話すことが苦手
これは、大変だ。
人と話すことが仕事なのに、この状態は大変。
どうしたら良いのか。
ちょっと分解してみよう。
そもそも、友達と話すことも嫌いなのか、友達と話すのは好きなのか。
※ちなみに、ここで、友達と話すことも嫌いなのであれば、営業は向いていない。という結論になる。
そもそも、社会生活に向いていない可能性があるので、私は解決できない。ごめんなさい。
仮に友達と話すことは好きだが、初対面の人と話すのは苦手というのであれば、営業は遠い話ではない。
初対面の人と話すことの何が苦手なのかにもよるが、
正直「うまく話せるか」「相手にどう思われるか」という不安が大きいのだろう。
自分を知らない相手が、自分をどう評価するのか、うまく話せないことによる失敗で、相手に悪い印象を与えるのではないか。
そんな不毛な不安が先走り、失敗を怖がっているのである。
逆に今まで、自分が、「うまく話せない人」を目の前にした時にバカにしたことはあるのか。
初対面の人で、「めちゃくちゃ印象悪いな」と思った人の特徴を自分が持っているのか。
それを持っているのであれば、それを改善すればいいし、持っていないなら自信を持てばいい。
かくいう私も、最初は「緊張してうまく話せなくて、悪く思われたらどうしよう」と心配していたが、杞憂だった。
別に大したことはない。
なんなら「緊張しています。」と言えばいいじゃないか。
それで受け入れられないシーンの方が少ないはずだ。
人が緊張することは、人は皆理解しているから。
(もちろんそうでない場合もあるので、TPOを考えよう。)
ただ、初対面の人と話をすることが苦手なのだとしたら、私のような凡人でも解決できた話なので、大した問題ではない。安心して欲しい。
理由2:断られることが怖い
この悩みが最も多い気がする。
テレアポにしても、訪問にしても。
前提ぶった斬ることを言ってしまうが、「営業=断られることが仕事」である。
故に、この恐怖には打ち勝つしかない。
ただ、そんな突き放しをしたところで、元も子もないので、私なりの考えを書いておこう。
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なぜ断られることが怖いのか。
「人間は自尊心の生き物だから。」
自分を否定されている気持ちになることが嫌なのである。
別に、あなたを否定しているわけでもないのに。
自分が話したことが受け入れられない時、「自分が受け入れられていない。自分の存在価値を否定された。」と感じることがある。
それが恐怖を感じる所以である。
人間の恐怖は「死」を連想させる手前に存在するものであり、他者からの拒絶は、「社会的な死」を感じる。
これによるメンタルブロックが多いのである。
理由3:提案に自信がない
これもまた、営業苦手な人に多い悩みである。
「自信がないこと」
この自信は、「自分自体に」、「提案する商材に」、「話し方に」などさまざまな要因はある。
もしかすると、この先には、前述の「断られることへの恐怖」があるのかもしれない。
自分の提案に自信がない
→今の話し方で、相手に受け入れてもらえないかもしれない。
→自信がない状態で「どうせ受け入れてもらえないけど」と妥協で提案。
→そうなると、断られて、自分の存在価値を見失う。
→さらに自信がなくなる。
こんな負のサイクルに陥ることになる。
そりゃ、営業も嫌いになるわけだ。
営業嫌いからの脱出
ここまで、営業が苦手とか、嫌いな理由を並べてきた。
もし、営業が本当にできるようにならなくてもいい。というのであれば、話は別だが、そんな人はこの世に一人もいないと思う。
理由は、以下の通り。
営業は、「本気で相手のことを考えること」だから
何を隠そう、皆さんは、普段から営業活動を行っているのだ。
たとえば、
- 自分の好きなものを人に話すとき
- 人をご飯に誘うとき
- 人をデートに誘うとき
- 就職活動や転職をするとき
など、日常に営業が隠れている。こんなにも当たり前の行動を「仕事!!!」としてやろうと思っているから、苦手になるのだ。
ここからは、私が、営業嫌いから脱却した方法について、記載していく。
少しでも、今のあなたに役に立つ情報があることを願う。
営業嫌いからの脱却①:相手のことを思う気持ち
1つ目、相手のことを全力で想うこと。
相手に、本当に必要だと想うものを相手におすすめする仕事なのだ。
こんなに素敵な仕事はない。
そのためには、
・おすすめするものを熟知していること
・おすすめするものを好きであること
・おすすめする理由を明確にしていること
・相手を理解しようとしていること
を押さえておけば、十分である。
抑えるべきは、「相手」の理解。のみ。
あなたには、絶対にこれがあった方がいい。
それは、こんな理由で。
たった、これだけ。
相手にとって、本当に必要なものをただ勧めているだけ。
それに、嫌な理由などない。
相手が、「欲しくない」と表面で言っていたとしても、自分は「本当は必要であることをわかっている」のであれば、それを伝えるだけの仕事。
なんて素敵なんだろうか。
営業嫌いからの脱却②:自分の好きを全力でアピール
もう一つは、自分の好きを全力アピールすることである。
もちろん、相手のことだけを考えて、営業ができるならば、それはそれで非常に素敵なことであり、それ以上言うこともない。
もし、それだけでは、無理だ。
と言う方がいれば、もう一つ「自分の好きをアピールすること」を念頭に置いてほしい。
私は、あなたのことが本当に好きなので、ちょっとでも役にたちたい。
私は、この商品が大好きなので、少しでも応援してくれる人を増やしたい。
こんな気持ちがあれば、もう営業はできたも同然。
人は、自己効力感を抱きたいものである。
相手の役に立てる
自分が必要とされている
と感じた時には、行動を起こしやすく、腰が上がりやすい。
(※もちろんそうでもない場合もあるが。)
これを活用して、自分の好きを全力でアピールすればいい。
買わない人は買わない
ここまで言っておいてなんだが、
「営業」をしても、本当に変えられるのは、そんなにたくさんいない可能性が高い。
トップ営業マンであれば、あれやこれやとトークを切り出し、
どんどん魅力的な話に引き込み、買ってもらう確率が高くなるだろう。
もちろんそれを目指していくこと自体は、最高のことであるが、
第一歩としては、遠すぎるので、まずは、「買ってもらえる人に、買ってもらう。」が鉄則。
これは、頭の片隅にでも置いておいていただけると幸いだ。
まとめ
営業は苦手と感じる人も、考え方一つでメンタルブロックは外れる。
- 相手のことを全力で想うこと
- 自分の好きをアピールすること
- そうやって、人に必要なものを「オススメ」をする仕事であること
たったこれだけの、素敵な仕事なのである。
少しでも営業苦手な人がなくなったらいいなと。
また、もう少し詳細もどこかで書こう。
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